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座右の寓話 「北風と太陽」

北風と太陽が彼らの力について言い争っていた。
議論ばかりしていても仕方ないので、勝負をしようと言う話になった。

最初の勝負は、旅人の帽子をとる事だ。

初めに、太陽が旅人を照りつけると、旅人は日差しを避けようと帽子を深くかぶり、
決して脱ごうとはしなかった。

今度は、北風が思いっきり強く、ビューっと吹いた。
すると、旅人の帽子は簡単に吹き飛んでしまった。

次の勝負は、旅人の上着を脱がすこと。

初めに北風がありったけの力で、ビューっと吹きつけた。
しかし旅人は震え上がって、着物をしっかり両手で押さえるばかりだった。

今度は、太陽が旅人を照らした。
すると、旅人は上着を脱いで、気持ち良さそうに伸びをした。

【状況に適した手段を選ぶ】

この話の教訓は、
何事においてもその都度適切な手段を選ぶことが肝要であるという事だ。
旅人の帽子をとるには北風が適していた。
上着を脱がせるには太陽が適していたという事だ。

要するに「臨機応変の大切さ」を説いている。

一般的に、年をとればとるほど素直さは消えていく。
逆に、頑固さは増すばかりである。
「人の意見は四十まで」
(四十歳を過ぎた人に意見をしても効き目がないこと)と言うことわざがあるくらいだ。
臨機応変である為には、頑固であってはならない。

社会で成功している人や組織ほど、自信を持っているという意味で頑固である。
しかし、過去にうまくいったからと言って、これからもずっとうまくいくとは限らない。

成功は、人を頑固にする。
成功の記憶は時に耳栓になる。
まわりの環境が変わってしまっているのに、過去の勝ちパターンにしがみつく事は良くあることだ。
時が変われば、選ぶべき手段が違って当然である
熟慮の上、適切な手段を選ばなければならない。

頑固は、その時点で成長が止まる。
四十と言わず、
五十になっても、
六十歳になっても、
人の話に耳を傾ける素直さが成長につながる。

頑固な、いわゆる「老害」であってはならない。
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